ようこそ、ニューヨーク補習授業校へ !!
校長 川﨑 淳一郎
本校は、アメリカ合衆国、ニューヨーク日本人教育審議会が運営する4つの在外教育施設(ニューヨーク補習授業校、ニューヨーク日本人学校、ニュージャージー日本人学校、ニュージャージー補習授業校)の中の1つです。本校の歴史は最も古く、昭和37年2月にマンハッタンの日本クラブに開設された日本語教室がその前身です。2022年2月に満60周年を迎えました。当初、ニューヨークとニュージャージー両地区を併せて在籍者数は、5000名にも及ぶ時期があり、ニュージャージー校が分離しましたが、現在でも本校の幼児・児童・生徒数は、世界で有数の大規模補習校です。
学校生活は、現地の学校を借用させていただき、2つの地区校で構成されています。1校目は、マンハッタンの北東部クイーンズ区にある借用校のLI校(Long Island 校)、もう1つは、マンハッタンから北に電車で約40分のウエストチェスター郡にある、W校(Westchester 校)です。そして、両校を統括する本校の事務所は、両借用校校舎のほぼ中間のニューロシェル(New Rochelle)にあります。
ニューヨーク周辺に在住する日本人の子女に対し、日本と同じ教科書を用い、日本語で日本国内の新学習指導要領に基づいた教育を毎週土曜日に行っています。将来、日本の初等・中等教育施設等への編入、進学する際に、スムーズに適応できる力を養うこと、また、アメリカ国内や外国で日本語や文化を大切にし、一人の日本人として活躍できる人材の育成を目的としています。
また、幼児部と高等部を併設しており、幼児から高等2年生までの一貫教育を提供しています。この目的を達成するために、日本政府から様々な援助、文部科学省からは校長及び教頭の派遣や現地採用講師への給金の援助、外務省から校舎の借料の補助等の援助をいただき、海外子女教育振興財団など関係団体からもご支援をいただいております。
学校教育目標、「日本文化を身に付けた個性豊かで、広く物事を考えて自ら実践する人間の育成」目指し、本校の教職員一同は、研修会、研究・巡回授業を通した授業力の向上やよりよい行事内容の検討等最善の教育環境を創り上げる努力をしています。子どもたちは、月曜日から金曜日は現地校に通って英語での学習を続けながら、土曜日に補習授業校に通い、日本語での学習と両立させています。また、保護者会のご支援のもとに、教科の学習だけでなく、運動会、書初め、七夕、もちつき、百人一首大会など、日本の学校文化及び伝統文化や行事等に触れる機会も大切にしています。みんなで生活する中で、一人一人の違いやよさを認め、心身共にバランスのよいグローバルな人材を育てる教育を行っております。特色として、中高等部では、生徒会活動の中で子どもたちが自主的に企画した活動を積極的に取り入れるなど、生徒の自己肯定感や自己有用感を育てることに力を入れております。先輩がよき手本となり、先輩のようになりたいと思える学校、縦割り交流の中で年上の子が年下の子を愛おしいと思える学校をつくります。
補習校で学ぶ意義を共に考え、実行し、やり遂げる体験を将来に生かすことができるニューヨーク補習授業校です。皆さんの入学を心から歓迎いたします!!